ラタン(籐)とは
ラタンの魅力
簡単に出来る補修
上手なお手入れ方法
ラタン(籐)とは
通常直径15mm以上の物を太民、以下の物を丸籐と呼びます。家具のフレームとしては、
通常20〜30mm程度の太民が一般的に使用されています。又、直径12mm以下の丸籐を
加工して皮籐(背取り、面取り)・・・・・一般にピールと呼ばれるものや籐芯(丸芯、半芯、
平芯)をつくります。
ラタン素材の特徴
 ラタンは熱帯、亜熱帯に生育するヤシ科の植物でその種類は300種類上を言われて
いますが、形は竹と良く似ており、違いは竹の内部が中空であるに対しラタンはギッシリ
と詰まったソリッドであることです。
その繊維方向の引っ張り強度は非常に強く、しなやかで折れにくく家具として1000年以上
も昔から日本でも愛用されてきました。
ラタンの魅力
優しく温かく、住む人の心になじむ家具・・・籐(ラタン)の最大の魅力は、本物の天然素材
だけがもつ柔らかな風合いと、手作りの暖かさにあります。籐が夏場だけのものだった
のは、もうずっと昔のこと。夏は爽やかに、冬は自然の温もりで、空間を優しく包んでくれ
ます。しかも、和室にも洋室にも調和するファッション性があり、丈夫で長持ちするのも
籐家具の大きな魅力といえるでしょう。
簡単に出来る補修
巻き部分のホツレの応急処置
 ホツレ部分をきれいに整えてから、木工用ボンドで止め、細かい布などで一晩ほど
しばっておきます。
皮籐がはずれてしまったときは
 あらかじめ皮籐を水かぬるま湯で湿らせておいてから、イラストの手順でしっかり
巻いてください。乾くと縮んでしっかり固定されます。
巻き込むのが難しいときは細い釘で止めてください。
上手なお手入れ方法
ふだんのお手入れ
 編み目のあるものは、ホコリがたまりやすいので、ときどき洋服ブラシなどでお掃除し
てください。また、柔らかな布で乾拭きするのも効果的です。
コマメのお手入れがラタン家具を長持ちさせます。
シミ、汚れがついてしまったら
 家庭用の中性洗剤を薄めて、柔らかな布かスポンジにつけ、軽く拭きます。強くこす
ると、光沢がなくなります。特にツヤ出し仕上げのものは強く拭いたり、ワックスを
使うのは厳禁です。乾いた布で洗剤と水気をていねいに拭きとってください。
研磨性の洗剤は使用しないでください。